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著者説明:(けっこう)有名な企業で仕事やっているけれど、片手間でライターもやっている。ファッションと旅行以外ならだいたい書ける。お仕事、感想、批判、誹謗中傷やらなんやらがあれば、ここまで。
earthcream2000@ yahoo.co.jp (山塚あて) *すみません、昨年からずっと最近メールが1万通きていて、見切れていません。メール返信必要な場合はblogに書き込んでいただけると幸いです。 リンク じんせいをかえる会 世界一のバイヤーになってみろ!! Honey Pieだいせんせい 人生という名の終りなき回廊 mixi アは青木泰山のア! 帰ってきたおさかな日記 戦うカタツムリの主張 フォロー中のブログ
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佐藤へ
死んでしまった佐藤と最後に会った4月になると毎年複雑な感情にとらわれます。 止められなかった自分を責めているんじゃありません。いや、責めているのかもしれない。だけど、ちょっと違うんです。 それは、何か大きな虚無感に包まれたものというか・・・脱力感に近いものです。 思えば、あの当時からみんながインターネットを使うようになりました。今だって、佐藤の名前を検索すると、亡霊のようにある掲示板への佐藤の投稿記事が残っています。なんなんでしょう。webで再開するあなたとの距離感とは。 ところで今思い出しましたが、あの当時佐藤が乗っていた車はどうなったんでしょうか?スポーツカーだけど燃費が悪い、と笑いながら話していたあれは、きっと律儀な佐藤のお母さんならば売らずに保管しているのでしょうね。 実はこの前、出張でぼくらの大学の近くまで行きました。ちょっと早く仕事が終わったので、一駅むこうのキャンパスまで行ってみました。 なんだか、行かない方がよかったかもしれません。到着して、ぼくには珍しく神妙な気持ちになり、周りの学生の雰囲気と相反するように、なんだか泣きそうになりました。 色々なことを思い出してしまって、いたたまれなくなったかもしれません。構内の池は埋め立てられ、社会学の授業を一緒に受けた棟は新しくなっていました。 それは、ぼくらが思い出から遠く遠くにきてしまったということを思い知らせるには十分な変化でした。 佐藤がまだ生きていたら、となりの駅の居酒屋で昔を思い出しながら話をしたかった。 「ああ、ぼくらってあれから相当としをとっちゃったみたいだね」って。 笑いながら。
by fastska
| 2006-04-07 07:58
| 青春記・旅・思想
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