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緊急事態!!色々なことを書き散らしているようで、そうではなかったり。不思議でワイセツで知的な刺激を。
by fastska
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ヲタクが暗いままではなぜいけないのだろうか~映画「電車男」考
ヲタクが暗いままではなぜいけないのだろうか~映画「電車男」考_a0022864_23364758.jpg 女性とキス。たったこれだけのありふれたワンシーンなのに、となりの外国女性は泣いていた。

 本日やっと、映画「電車男」を見てきた。

 この原作には様々な憶測が飛び交った。「これは作り話ではないか」。「これは誰かが仕掛けたフィクションではないか」。「ある程度は本当でも、相当箇所が創作ではないか」。

 ただ、ぼくはこのような憶測に興味はない。あれが実話であれ、実話ではなくとも、インターネットというメディアを通じて語られる話である以上、客観的な物語ということはありえない。

 マーシャル・マクルハーンのメディア論を出すまでもなく、メディアは「メッセージ」であるから、どこかに発信側のバイパスがかからずに受け手に届くということはありえない。

 ぼくが興味あるのはあくまで映画の完成度であり、そこに虚構であれリアリティを感じることができるか否か、だ。

 ぼくはこの映画を見る前は、「ヲタク映画のくせに、ヲタク臭くない作り方」をしているのだろうと思っていた。そしたらどっこい。十分に新しいアイディアが盛込まれている。

 文字と、アスキーアートを説明なしに使ってしまう大胆さ。そして、おそらく輸出不可能な日本語というものを前面に出しすぎたポスコロ思想を逆手にとった戦略。

 加えて、電車男がエルメスとキスをするシーンは、なるほど外国人女性を泣かせてしまうほど、感動的である。感動的すぎるほどである。

 しかし、感動的であるゆえに、逆説的にぼくにはリアリティを感じることができないのだ。

 ぼくが今まで会ったヲタク達は非常によく話した。喋るのを止めると死ぬのではないか、というくらい自己のアイデンティティを目の前の対象に傾けざるをえない、その個人の必然性を持っていた。また、ときに厚かましく、他人を気にすることを知らぬ傍若無人なふるまいこそが、ぼくの中で彼らを自由人と定義してしまう必然でもあった。

 さらに、ぼくはあのようなヲタク男性に興味を持つセレブ女性(象徴的な意味で使っていることに注意せよ)を1人として知らない。これを偏った体験といいたければ言え。ただ、人間の特性は必ず似たもの同士を引き寄せることしかない。これは、人間の真理でもある。

 例外を一つだけ持ち出して、「そんなことないよ。ヲタクと付き合っている美女いるよ」なんて反論はヤメテ欲しい。大きな一般論としてみた場合には、やはりセレブとヲタクが惹かれあうことはない。だからこそ、その逆説を夢見て、この「電車男」は人々に受け入れられたのだ。

 そして、最後に疑問が出てくる。

 ヲタクは性格を変えねばならないのだろうか。そして、ヲタクは一般的な意味での「ちゃんとした服装」に身をまとわねばならないのだろうか。

 それでもセレブを抱くことがヲタクの目的であってよいのだろうか。唯一カルチャーとして壮大なる欧米文化に深く切り込んだヲタク文化の願望であってよいのだろうか。

 そしてそれが来るべきヲタクの表現であってよいだろうか。
by fastska | 2005-08-21 23:58 | 映画エイガえいが
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