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緊急事態!!色々なことを書き散らしているようで、そうではなかったり。不思議でワイセツで知的な刺激を。
by fastska
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earthcream2000@
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「イラク人質拘束」に見る、人権不平等論
 ジャーナリストの橋田信介さんがイラクに行って銃撃されたとき、各マスコミはおおむねこの痛ましい死を美しく持ち上げた。ぼくだってそうだ。この人をはじめて見たのは朝ナマだったが、なんとまぁ戦時下の人々への優しい配慮に溢れた人だろう、と思った。現場で発見したものを起点として思考をめぐらせる---ときには従来の思い込みと異なるときだってあるけれど、徹底して現場を見つづけた。ぼくは現場を見れば見るほど分からなくなることがある、としばしば思う。しかし、それでもなお橋田さんには、ぼくのような不肖者を説得させるだけのリアリティがあった。

 そして振り返って今回のイラクでの新たに人質とされた香田証生さん。この報道の差は一体なんだろう。どこのニュースでも「今回ばっかりはなぁ」という論調で「なぜあんなに危険だと分かっている地域に行ったのか」という疑問が呈されるばかり。彼の目的がそもそも旅で「自分探し」だったものだから、みなの意見は冷たい。いや、もっと言おう。メディアでこれなのだ。井戸端会議レベルでは「なんだよーみんなに迷惑かけやがって」てな意見をいくつも聞いた。

 この差は一体何なのだろう。その前には外務省関係者が撃たれ国葬まで行った。これは?もちろん常識人なら言うだろう。彼らは国務だった、と。そして橋田さんは有能な戦場ジャーナリストだった、と。

 でも、危険地域を指定した外務省職員であれば、自分がいるところがトンデモナク危険な地域であったことは認識していたはずだし、橋田さんはそれ以上に強く認識していたはずだ。国の業務とジャーナリストは良くて、NPOや個人旅行ならダメなのか?いやいや、同じジャーナリストでも批判を浴びた人はいた。じゃあなんだ?

 誰も言わないが、死んだときに賛美を浴びる人は、かなり優秀な仕事をしていて今後も生きてくれたらぼくらに還元する能力を持ち合わせていた人だった、ということだ。優秀と認められず、無名でたいしたことねぇ、と思われる人は批判を浴びる。建前では自己責任や危険地域への入国可否の論点があるけれど、実際はそんなところだ。

 ここでついにぼくらは人の価値が平等に扱われないことを認めなければいけない。人権が決して平等ではなく不公平のかたまりであることを認めなければいけない。それが理想的にダメなことであっても--事実を認めるときがやってきた。このイラク戦争拘束でぼくたちは人が不平等であると、「実は王様は裸だった」と、理想と離れた事実を叫ばなければいけない。

(追記・・・宮崎哲弥さんが正しくも指摘しているように、「人権」とは政府が国民に保証する最低限の権利であって、人が固有に持っているものではありません。したがってぼくが上に書いたことは厳密には「人権」の使い方が間違っています。しかし、世論と政府の取り組みがそれほど違わないのを見ると、違う意味で当たっているとは思うのですが)
by fastska | 2004-10-28 22:42 | 青春記・旅・思想
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