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著者説明:(けっこう)有名な企業で仕事やっているけれど、片手間でライターもやっている。ファッションと旅行以外ならだいたい書ける。お仕事、感想、批判、誹謗中傷やらなんやらがあれば、ここまで。
earthcream2000@ yahoo.co.jp (山塚あて) *すみません、昨年からずっと最近メールが1万通きていて、見切れていません。メール返信必要な場合はblogに書き込んでいただけると幸いです。 リンク じんせいをかえる会 世界一のバイヤーになってみろ!! Honey Pieだいせんせい 人生という名の終りなき回廊 mixi アは青木泰山のア! 帰ってきたおさかな日記 戦うカタツムリの主張 フォロー中のブログ
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最近、機会があればパゾリーニの本を読んでいる。といっても立ち読みで途中までなので完読リストに入ることがない。
パゾリーニは「ソドムの市」や「奇跡の丘」で知られる、伝説のままに死んだ映画監督だ。エロティシズムを極限まで描いたその手法は、一作ごとに反響を呼んだ。少女にウンコを食わせ喜ぶ金持たち--人間の抑えきれぬ欲望を放出したあとの言い得ぬ清々しさすら、そこにはあった。 しかし、パゾリーニのコメントで次のようなものを知り、ぼくは「ウンコを喰わせることだけがラディカルではない」と思ったものだ。 曰く、「反体制の学生運動参加者と、そのデモを止める機動隊。どちらを応援するか。むろん後者だ。前者は金持ちの遊びで、いずれこの資本主義下において体制側にまわるようになる。しかし後者は社会の歪みの中から、体制の末端に位置せざるをえなくなった真の弱者であるからだ(大意)」。 ぼくはこれを読んではっとした。思えば、華氏911でマイケルムーアが描いたのは貧窮層が軍隊に入らざるをえないアメリカの悲劇であり、実際日本の学生運動のリーダーたちはいつの間にか高度成長期の企業経営者になっていったのではなかったか---。 パゾリーニのこの早すぎるラディカルさは理解されず、総スカンを喰らうようになった。ウンコの次はスカンを喰らった。 パゾリーニのように、その者の思想ではなく、その者がその思想を持たざるを得なくなった深層に迫る手法は、思想だけで比べないという点で本質ではないが、生というものに限りなく肉薄したものだといえる。 ぼくはこの手法を自衛隊に適応すれば、相当数の批判が集まるのは必須だろうと思う。誰か自衛隊の(防衛大学入学者を除く)隊員たちの学歴や育った家庭の平均所得を調べてみよ。誰か機動隊員の学歴や育った家庭の平均所得を調べてみよ。彼らと対立するインテリ学生たちのそれと比べてみよ。 反対する者が、実は体制側のシステムの果実を握っているという病理。かくも世の中の構図は難しい。
by fastska
| 2004-09-13 21:16
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