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著者説明:(けっこう)有名な企業で仕事やっているけれど、片手間でライターもやっている。ファッションと旅行以外ならだいたい書ける。お仕事、感想、批判、誹謗中傷やらなんやらがあれば、ここまで。
earthcream2000@ yahoo.co.jp (山塚あて) *すみません、昨年からずっと最近メールが1万通きていて、見切れていません。メール返信必要な場合はblogに書き込んでいただけると幸いです。 リンク じんせいをかえる会 世界一のバイヤーになってみろ!! Honey Pieだいせんせい 人生という名の終りなき回廊 mixi アは青木泰山のア! 帰ってきたおさかな日記 戦うカタツムリの主張 フォロー中のブログ
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以前、あるギタリストがこう言っていた。
「俺はこのギターを女性のように扱ってきた。ここがおっぱいで、ここが何々。そう言う風にいとおしく弾いているんだ」と。 ここに特別な違和感は感じなかったものの、これはかなりの倒錯なのである。性への倒錯なのである。 性、というものが人間に対する極限までの同一願望だとしたら、それを機械に求めるという倒錯。 同じようなことをサックスについて書かれた文章も読んで非常に衝撃を受けたことがある。 サックスは、常にゲイのオマージュとしてイメージされることがある、という。男が男根を手に抱え、それをフェラチオして奏でる怪しくキワドイ、そして最高の音楽。 ここには明らかに倒錯とともに、その異常さからエキセントリックな誘惑をかもし出すには十分な「何か」があった。 「おい、聞いてみろよ。あの黒人のフェラチオから聞こえてくる、喘ぎ声にも似たあの叫びを。同じ喘ぎ声が繰り返されることなく、快楽の絶頂で果てるかと思えば、またしつこく相手の精力を奪わんかのような絶倫さを。そして、その終わった後の、どこか虚しい、タバコの煙のようにうっすらと感じを残す妖艶さを」 性への屈折したイメージが、いやまさにその屈折ゆえに誕生したイメージが、アウトローというカタチを取りながら世界を魅了していく道程。 ぼくらは、そう、あの長髪でデタラメなロックスターに魅了されていた。近寄りがたく、常にクスリや酒でボロボロにされながら自由を訴えていくあのロックスターに魅了されていた。どうせ世界なんて変わらないさ、と思いながらもその噴出すものを隠しきれないその素直さに、そのセクシーさに、その性に魅了されていた。 ぼくらは、そう、あの旋律のない中で、次々と繰り広げられる鍵盤とサックスから出されるデタラメな、だけれど危なっかしい世界に酔っていたんだ。フリージャズという、生硬な理論を振りかざし、それに必死に分からないのをよそに大人に一歩でも近づくために知ったかぶりしていた、ぼくらの子供時代があるんだ。そこには何もかもがあったんだ。 ぼくらはその音楽に未知世界としての性を重ねて育ってきたのではなかっただろうか。 ぼくらの人生は既にそこで全てを学んだのではなかっただろうか。
by fastska
| 2005-07-18 23:24
| 音楽オンガクおんがく
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