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緊急事態!!色々なことを書き散らしているようで、そうではなかったり。不思議でワイセツで知的な刺激を。
by fastska
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緊急投稿!ダイムバックダレル射殺!元パンテラのギタリストのこと~
緊急投稿!ダイムバックダレル射殺!元パンテラのギタリストのこと~_a0022864_23265074.jpg なんということだろう。パンテラのダイムバックダレルがライブ中に射殺された。ぼくはあえて、「パンテラの」という。「ダメージプランの」ではなく「パンテラの」としてぼくの心の中に居つづけているのだ。

 かつて「I'm Broken」がMTVに全くの飾りも無いミュージックビデオでもって流されたとき、ぼくはあらためて圧倒される思いだった。鮮烈な色彩に輝くギターフレーズと凶暴なドラムにボーカルの声は無比の叫び。

 過激さがとめどもなく増殖し、いたるところに氾濫する。そう、それは、生涯にわたってインチキメタルと戦い続け、その苦しい戦いを華麗な芸術に転化しおおせた一つのバンドの、輝かしい勝利の記念碑なのだ。

 パンテラは、早くから精力的な音楽活動を展開し、とくに90年あたりからはアンダーグラウンドシーンでの帝王として注目されるようになる。そこで重要なのは、彼らの個人史における音楽の必然性と、音楽史における欲求としての必然性が、ぴたりと一致したということだろう。

 切り貼り音楽から本物志向への回帰-彼らがそれがたまたま、一様な音調で行き着くところまで行ってしまいその混沌から抜け出そうとしていた音楽史の動きと一致したのだ。

 ノイズの中にしっかりと存在するメロディラインを主張することでもって、自己と世界の消滅に向かう彼らの過激なパフォーマンスは、音楽界の枠を超えて派手な表現を展開しようとするミュージシャンの先駆けとなって、世界的に注目されるようになったのである。

 死に至る自己破壊を辞さぬ過激さを逆手にとって芸術へと転化し、それによって自己治癒を図る。しかし、その過程は一度かぎりの勝利をもって終わるはずもなく、パンテラはたえず振り出しに戻って苦しい戦いを繰り返さなければならなかった。

 とくに、90年後半になり、メロコア(という名の単に歌謡曲)の高揚、スカコアとハードコア(といっても単に昔の繰り返し)の制圧の時期。その前後の時期は、彼らにとってにとって大きな危機だったのではないか。それだけに、その直後に起こる圧倒的な爆発は、聞く者を驚嘆させずにおかない。

 絢爛豪華な生の饗宴を繰り広げる彼らの音楽--そう、ぎりぎりまで死に接近したパンテラは、この芸術によってはじめて生き延びることができたのだ。そして、彼らはなんと見事に生き延びてみせたことだろう!そしてその死に肉薄する音楽が、彼らのリアルな死をもって昇華せざるをえないとはなんという皮肉だろうか。

 それはもはや芸術による自己治癒といったレヴェルをはるかに超えたものだった。病いを芸術に転化することで、死に打ち克つ。先に述べたとおり、それは一度かぎりの勝利をもって終わるような過程ではない。

 パンテラは10年を超えるその戦いに見事に勝ち抜いてきた。もはや死すら恐れぬ境地に到達しつつあった。その意志が次のバンド「ダメージプラン」という名称を表しているかのようだった。

 その意味において、繰り返そう、今はなきパンテラという偉大な音楽集団は――病者ではない、紛れもない大芸術家の、輝かしい勝利の記念碑だったのである。

 そしてその記念碑は全てのラウドミュージックファンの心に存在しつづけるだろう。

 合掌。
by fastska | 2004-12-09 23:24 | 音楽オンガクおんがく
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