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緊急事態!!色々なことを書き散らしているようで、そうではなかったり。不思議でワイセツで知的な刺激を。
by fastska
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earthcream2000@
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宇多田ヒカルは「エクソダス」で出国する
「なんじゃこれは」というのが最初の感想だった。宇多田ヒカルの「エクソダス-EXODUS」はアメリカ音楽を体現する女性の記録として、そして日本音楽の記念碑として記憶される作品であるだろうが、である。

 「EXODUS」というタイトルは「出エジプト記」なんか意識したのかは知らないが、出国しますよ、という意味だ。そのタイトル通り日本から晴れて出国した彼女だが、ぼくは聞く前なんだか不安な気持ちがした。ああ、もうヘンな音楽じゃないでくれよ、というものだ。

 CDを聞くとその不安は杞憂だった。むしろ、「なんじゃこれは」といってしまうまでに、完全に日本人的メンタリティの抜けた、アメリカナイズされすぎた作品だったのだ。ブラックミュージックへの畏敬と模倣。それは確かにパーフェクトだった。

 もうもはや日本人はアメリカ文化の模倣の中に自国のエッセンスを付けて、そのホンモノすらを超してしまうことをやめたようだ。マンガも電気製品も、そしてかつてのクロサワがそうであり、武満徹が成し遂げたこの日本人的特性はもう彼女のスタンスではなくなっている。

 模倣から完全な同化へ至る道は、きっとどこかで止ってしまうだろう。そしてそのとき、あの恥ずかしい日本人的歌謡曲の再評価がなされるだろう。そのとき、再びPOPSシンガーは、宇多田ヒカルは日本語で歌い始めるだろう。

 何かの文化が衰退するとき、その瞬間にその文化の再評価が必ず始まるものなのだ。
by fastska | 2004-10-13 21:29 | 音楽オンガクおんがく
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